まだ4日目か~ と思える位、今回は思いがけず濃い内容の旅。
Kちゃんは下痢地獄から生還
今日は1日、香港から陸続きの(中華人民共和国)深圳(シンセン)に日帰りで出かける予定を立てていた。
もっともKちゃんの体調が回復しなければ、今回はあきらめて引き続きホテルでゆっくりしようと前日話していた。
一切食欲が出ずトイレとお友達状態だったので。
でもこの日は幸いなことにきちんと食欲も戻り、下痢も催さなくなっていたので、満を持して深圳行きを決行する事にした。
香港バックパッカーの聖地で魔窟 また好きな映画の舞台
さて。香港は思ったよりクレジットカードを使えない店が多く、私は前日の1人観光で予想以上に香港ドルを消費してしまった。
おまけに香港初日にホテルのチェックインでデポジットの500香港ドルを預ける事態があったので、今の手元の現金に不安がある。
ここで一旦再度両替をする事にした。
そこで向かったのが、香港で一番レートが良い両替ができると噂の魔窟スポット・・・。
重慶大厦(チョンキンマンション)
ネイザンロード沿いのかなり一通りが多い場所にそびえたつこのビル。
「マンション」と言っても集合住宅を意味しているのではなく、「大厦=ビル」を意味する。
帰国後香港人の同僚が言うには、ここには香港人は寄り付かないらしい(笑)
ビル入り口もビル内もなぜかインド人男性がたくさん立っていて、道行く旅行者を客引きしている。
ビル内は薄暗くて異様な雰囲気だ。
所狭しと両替所、携帯電話ショップなどが立ち並んでいる。
実はここ、ヒルサイドエスカレーターと同じく愛しのウォン・カーァイ監督の映画
「恋する惑星」「天使の涙」の舞台にもなった事で有名。
重慶大厦が舞台に出てくるのはヤクの売人だの殺し屋だのが出てくるハードボイルドなシーンだったが。
建物は実は複数のビルが増設で入り組んだ(?)ダンジョンの様になっていて
ぼったくりのカレー屋だの、香港最狭のバックパッカー向けホテルがあるだの、とにかく刺激的な話題に事欠かないスポットだ。
香港最安レートの真相
両替所は入り口に近いほどレートが悪く、2階の店はレートがとても良いというネットのうわさを信じて不気味な1階をグッと我慢しながら奥まで進み、エレベーターで2階に上がった。
同じビルの中でも目立つ両替所程レートが悪く、見つけにくく目立ちにくい両替所程レートが良いという法則が一貫しているようだ。
2階は人通りが無くて薄暗い。
よくよく歩いてみると小さなインドカレー店等も見えた。
Kちゃんも不気味がっていて、一刻も早くここから去りたそう。
というわけで、残念ながら写真を撮る余裕がなかった。。
私たちが入った両替所はSINGH'S EXCHANGE CO. LIMITED。白地に青文字の看板の店。
ネットで調べた限りでは他にもおすすめのレートの店が2階に2つほどあるというが、そう大差はなさそう。
すごく無造作な窓口に黄色いターバンのインド人と思われるおじさんがいて
日本円を両替してもらった。
5,000円が350香港ドルに。
レートはなんと1香港ドル=14.29円。(2019年5月)
マカオの空港では17円だった。
Googleで検索して調べた香港ドルと日本円のレートと同じ!これは安い。
手数料、載ってるの??
どうやら香港最安のうわさは、おそらく本当らしい。
怖いのを我慢してよかった。
そうそう、マカオで日本円から両替してもらった香港ドル札の中にマカオパタカが1枚紛れ込んでいたのを思い出した。
(マカオあるあるらしい。)
香港では使えないのでついでにこれも香港ドルに換えてもらった。
なんだか得した気分!
香港での両替はすべて重慶大厦で済ませたほうが良い?
最安レート(多分)を確かめる事が出来た今、次回香港に来るときには両替はすべて重慶大厦で済ませたいと思うのが、当然の人情。
ただしこの重慶大厦のある尖沙咀は、空港からもフェリー乗り場からも近いとはいえず、最低でもここに来るまでの費用は空港などで準備してから移動し、残り分をここで両替するのが賢いやり方だろうと思う。
かくして手持ちの現金の心配から解放された私たちは、予定通り深圳へ地下鉄で向かった。
つづく。