横浜周辺を訪れた時の、とっておきの中華料理スポット。
本物の四川出身者と思われる店主が経営していて、決してきれいとはいえない店内はいつもにぎわい中国語が飛び交い、時間帯によっては店主家族が堂々と客席で賄い飯を食べているワイルドな光景。
仲間内で食事したり飲んだりした後、最後はここに立ち寄ってかならずお約束のメニューに舌鼓をうち、紹興酒をなめる。そうしなければ夜は終わらないのだ(笑)
なんだかんだで2か月に1回は通っていると思う。
個々の一番の売りは店で打っている刀削麺。私たちは毎回なからず刀削担々麺で締めるのがお約束だ。
日によって作り手が違いやや味付けに違いがあるのはご愛敬(笑)
読み:かりゅうさんかん
店構えからしてこの渋いたたずまい。
空調設備万全ではないので、冬は店員さんまでダウンジャケット着用だったりする。
温度管理は万全に。
思わず写真に撮りたくなるこれまたメニューの渋さ。
↑ピータン豆腐 600円
↑こちらがお約束のトリ 四川刀削担々麺 750円
辛いけどうまい。うまいけど辛い!
不揃いな麺は1本の内でも場所によって微妙に触感にメリハリがある。
太い部分はしっかり歯ごたえ、端はいまにも溶けそうなクリーミーな食感。中毒性。
↑上 空心菜炒め ?円 にんにくと出汁がきいていて、茎の歯ごたえもあいまって絶妙。
↑右側 餃子 350円 具だくさんでおいしい。
そうそう。
かねがね私は「人生最後の晩さんには何を食べたいか?」という問題について自問自答したり仲間内で話題になる事が多いものの、なぜか一向にその候補が思いつかなかった。
食べる事は大好きなはずなのだけれど、不思議だ。
子供のころなら実家オリジナルの取りの唐揚げや山賊約焼き等、私は特定の料理にやたらと執着していたので、多分こんな事で迷いはしなかったはずだ。
なんだか豊かな環境で大人になり年を取り、やらなければいけない事の合間に時間に追われるように毎日食べまくる中、真の意味での食の興味が淡白になってしまった事を露呈されたようで悲しい。
だけどふいにこの店で担々麺に食らいついながらその話題になったとき「最後の晩さんはここの餃子や担々麺でいいなぁ!」と心から言えた事で、なんだか安心を覚えた。
そこまで考えさせる病みつきなおいしさのお店です。
(ここだけの話横浜中華街のお店よりもここが一押しでっせ 笑)