⑤午後15時 登頂。1時間滞在した後下山開始。
仲間から励まされてやっとの思いで登頂成功!
途中挫折しそうになりながらも何とかやりきって達成感につつまれる。
やった~。この辛い傾斜地獄もこれで終わりだ!
ビリッけつの私から10数分早く登頂したリーダー1人だけ姿が見えなかった。
彼は一足先にお鉢巡り(火山口付近巡り)に出かけていた。
せっかく登頂したので、限りなくゼロに近くなった体力を振り絞って
頂点の頂点までついていきたい気持ちが湧かなかったわけではなかったが、
これで登頂完了としよう。
頂上は強風が吹き荒れていて砂埃が飛び、絶えず直射日光が降り注いでいる。
やはりここでもサングラスとウィンドブレーカーが手放せない。
時計に目をやるとちょうど15時。頂上の売店は早々と店じまいにとりかかっている。
頂上での滞在時間は30分程度だったが、そこでカップラーメンを作って食べるという目標を達成する事ができた。
頂上の売店でも買えるが1個600円!山の上では貴重品だ。
強風吹き荒れる中やっとこさ火をつけてお湯を沸かしてもらった。
気圧が低いのでお湯の沸点は低いはずだ。(87度~88度くらい)
それでも急いでかき込んだカップラーメンは本当においしい!
皆無言でがっついて、汁まで残さず平らげた。
⑥午後19時台 下山して吉田口着。
下山道を目の当たりにして驚いた。
登山道と同じで傾斜のきつい坂道がひたすら左右ジャバラ状に続いているのだが、
その道が砂利で埋め尽くされていて「ひたすら登山靴でスキーみたいにスライドしながら下りる」仕様になっていた。こわい。
ちなみに道はデコボコしておらず幅5メートルくらい。
なるほど~。下山時間がやたらと短くてすむと聞いていたけれどこういう事だったのか。(確か2時間くらい)
これも話に聞いていたが、下山の時は意図せず足が滑らないように体のどこかが常に緊張しているで、後でぐったり疲れてしまった。
道によっては砂利が多くて滑りやすい所、砂利が少なめで滑りにくい所、傾斜が急な所穏やかな所とコンディションがまちまちなので、滑って下りるか小走りで下りるか判断に迷ったりした。
疲労が蓄積してくると、足が滑ったときのとっさの踏ん張りがきかなくなってくる。
他のメンバーが下山の間10回くらいは尻もちをついたと言っていた。
⑦午後20時台 下山して吉田口からバスで富士北麓駐車場。
長いながーい下山を経て、すっかり暗い中、5号目に到着。
私はお土産屋へ家族へのお土産(富士山飴や富士山ドロップ)を買って、ついでにコケモモソフトクリームをほおばりつつ、駐車場に向かうみんなの後を追いかけていった。
駐車場では各自車の陰で着替えや片付けをすませて帰途ドライブ出発。
八王子駅に23時までに着けば、私の自宅までその日のうちに帰宅できる。
皆がへとへとになった中、運転手に感謝だ。
⑧談合坂SAで晩御飯調達 中央高速は渋滞に巻き込まれる。
できればみんなで一緒にどこかで夕食をとりつつお互いをねぎらいあいたかったが、
時間の制約があるので談合坂サービスエリアで各自さくっと食料を調達して車中で食べる事になった。
私はケバブを買ってがっついた。
⑨午後23時 八王子で下してもらい帰途。
まずい事に中央高速は渋滞に巻き込まれ、23時までに八王子につくか雲行きが怪しくなってきた。
でも神奈川に入ったころから徐々に渋滞は解消され、時間ギリギリに八王子着。
みんなにお礼を言って、ここからは電車で自宅に向かった。
このあたりから猛烈に、果物のジュースが飲みたくて仕方がなくなったので
コンビニに駆け込んで濃縮パイナップルジュースを買った。
私は習い事でクラシックバレエを習っていて、そのレッスンの後に同じ症状が出るからわかるのだが、人は筋肉疲労に襲われると猛烈にオレンジジュースみたいな酸っぱいものがほしくなる。
ネットで調べてみたら、オレンジジュースやお酢には蓄積さ、れた乳酸を分解して疲労を回復させる効果があるのだとか。
帰宅後もまだ酸っぱいものが飲みたかった私は、家にあったお酢と蜂蜜を水で割って飲みほした。
これにて富士登山の記録は以上!