この旅行の私の目的の一つに、ヴァンヴ蚤の市(Vanves)でアンティーク小物を掘り出す事があった。
パリにはいくつか有名な蚤の市が点在しているが、日本人女子に一番うけがよさそうで、かつお値段も比較的手ごろで買いやすいものが多いのがヴァンヴだそう。
パリ南の外れ。最寄りの Porte de Vanves駅から歩いて2分。
もう一言では言い表せない。
何に使うか一向に見当つかない物から食器、画材、昔の人の写真、本・・
何時間見ても退屈しないお宝ざんまい。
銀食器。
多分日本家庭の漆塗り食器や重箱に等しいハレ食器なのかもしれない。
アンティークといえば古典的、保守的な装飾が思い浮かぶが
この蚤の市では奇抜なプロダクトデザインを発見する事が多くて驚いた。
このパリで古くから使われていた、眠っていたであろう調度品や食器を見て、日本人がいかに無意識に収納効率優先で物を作っているかに気づいた。
ヨーロッパ(フランスだけ?)はインテリアも食器も、デザインの発想が自由すぎる。なんだかうらやましい。
時間のペース配分を頭の片隅に置きつつ私が買ったのは、フランスのミルクガラスメーカー「アルコパル(arcopal)」の
・カップ&ソーサー×2セット
・皿2枚
・グラタンorおかずが入る長方形で高さ2センチ程度の皿1枚
出品者のおじさんが30→25ユーロにまけてくれた。
50~70年代ごろは、アメリカやヨーロッパで耐熱ミルクガラスの食器が量産されていて、今はビンテージとして愛好者の間で流通している。ちなみにいちばん有名なのがファイヤーキング(FIreKing)かな。
でも私が買ったものは、もしかすると出品者の家庭で長年使われてきたのかもしれない。
そうそう、割れ物なので覚悟して、機内持ち込み荷物として帰国まで手で持ち歩いた。
この後午後はオペラ座見学に続いた。