新橋から10分程度歩いて虎ノ門まで移動。
この日は珍しく虎ノ門の居酒屋で夕食する事になった。
虎ノ門は普段タクシーで通るくらいで、虎ノ門ヒルズの他オフィスビルが林立しているイメージだったが、意外にも大通りを入ると新橋三丁目の雰囲気にも通じるこまごました飲み屋の横丁があって、ちょっと意外だった。
その中のめっぽう目立たない(失礼)一見して居酒屋だとわからないようなひっそりしたいでたちの建物が、「小虎」だ。
聞くところによると豊富な数のメニューやサワーがかなり手ごろ価格でおいしくいただけるのだそう。
一歩入ってみてそのかなり素朴かつ活気ある店内のギャップにびっくりした。(ベニヤ板の仕切りとか・・。)
週末でもないのだが、意外に広い素朴な店内をほとんど40代以上の男性サラリーマンと思われる客層が埋め尽くしている。
あ、ちなみに女性が入りにくい雰囲気かというと決してそうではなく、現に私が座った席の隣は女性2人が管を巻いていた。
この店は決してきれいとはいえないけれど、お財布にやさしいし料理はおいしく年齢問わず満足できる店だと思った。
きっと若い人の間での知名度が少ないのだろうと思う。
(私も連れに誘われてこの店を知った。)
思っていたより店は広く、下手すると100人近く収容できてしまうのではないかと思うくらいだったが、なんと3Fまであると聞いてなお驚いた。
私は弱いので飲まなかったが、生ビール、サワー、ハイボールが180円で飲める。
料理はどのメニューも価格は平均500円いくかいかないか程度。
なんだか、どれを食べてもほっとする。
他のチェーン居酒屋のメニューなんかとは違いなぜかおうちで親が作ったような、リアルな家庭の味がすると思った。そして全部がおいしい!
お財布にも優しいので食べたいものを食べたいだけ食べられて腹ペコの身には満足感も大きかった。
そしてやたらと張り紙が多い。(笑)
よく店を見ると、効率性が重視されていて極力人件費を抑える工夫がされている事に気づいた。(ペッパー君といいベニヤ板といい)
新橋トラストクリニックにも似た徹底ぶりを感じておもしろい。
その企業努力が味とサービスに反映されているのであれば多少店内は張り紙だらけでムーディーでなくても大歓迎ですよ!!!
地理的に近いとはいえ、新橋三丁目の雰囲気にも通じる庶民の憩いスポットだ。
虎ノ門、なかなか行く用事がないけれど、ふとここで飲むためだけにまた足を延ばしてみてもいい。
ものぐさな私ながら、本気でそう思わせる魅力がある。